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My Blog/2012-02-25

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Tag: ・ヒットチャートの憂鬱

ヒットチャートの憂鬱

ジョン・レノン達が羽田空港の日航特別機のタラップを降りる光景を伝えるモノクロ映像を小さな白黒TVが伝える。1966年の6月30日ビートルズ初来日です。私はまだ小学校低学年だったがその映像と日本公演の映像をTV放映した画像は未だにその時の部屋の様子まわりの風景と共に脳裏に焼きついています。この時は彼らの風貌、音楽に衝撃はうけたけれどまだ彼らの曲を熱心に聴くまでには到らないでいた。音楽提供の媒体源も持ち合わせていなかったし。

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大好きな洋楽を聴き始めたのはこれから数年してからビートルズ解散の時期あたりだった。第1波のポップ・ロック創世記のクリエーターで先駆け的存在のビートルズ,モンキーズ、ローリングストーンズ、ビーチボーイズ、バーズ、ザ.フー、キンクス、エルビス、ディラン、カーペンターズ等。トータルアルバムでメガHitの流れを創ったピンクフロイド、イエス、EL&P,キングクリムゾンをはじめとしたU.Kやユーロのプログレッシブ系、ブルースをベースに多くの音楽を昇華し分厚いリフレインで心を揺さぶったレッド・ツエッペリン、ディープパープルをはじめとしたハードロックと呼ばれた面々も1派と同時期から活動をしていた。反体制批判、政治色が強いアナキー族のパンク、アンダーグラウンドも忘れてはいけませんね。

少し後で第1派のフォローワー達が文字通りロックンロール黄金時代真っ只中のセカンドジェネレーション。ラズベリーズ、バッドフインガー、モットザフープル、T.Rex,、デビッドボウイ、アリスクーパー、クイーン、ブレッド等、モンスターアルバムを連発しロック産業なる言葉まで生んだヴアンヘイレン、ボストン、マイケルジャクソン、エアロスミス、ジャニー等そのあたりまでは本気で聞いていた。
聞きはじめた小学高学年~中学時代はラジオでのエアーチェックが主流で気に入った曲をラジオカセットに録音してその中でもお気に入りの曲をドーナツ盤(シングルレコード=EP)で購入していた。

今でこそフルイタチ(古館一郎)と共に悪名高きTVデマコミの旗振り人であるミノ虫(みのもんた)ですが、当時はまだ若く文化放送の深夜ラジオ番組で“みのもんたのオールジャパン・ポップスベスト20”という番組を毎週やっていて良く聴いていた。
余談ですが、メジャーなニュースキャスターで私が信頼できると思うのは故 筑紫哲也さんと“言いたい事も言えないようなTVの報道には限界を感じる“と権力に屈しない態度できっぱりニュースステーションを降板した久米宏さんかな。

話はみのもんたのPops Best20に戻ります。Best10は毎週リスナーのハガキリクエストで決められるオリジナルなチャートではあったが、基となるオンエアーする曲はこの番組の場合アメリカの音楽誌キャッシュボックス誌のウイクリーチャートから選曲していた。

キャッシュボックスという音楽誌はその名の通りお金で売り上げたレコードその他の売り上げのランクとなる。当時からラジオ王国のアメリカではレコード売り上げよりもラジオ局によるエアープレイオーディエンスの回数の方が圧倒的に多かったので、情報通信が今のように発展していなかった当時は日本で本国アメリカでのアーティストのホントの実力をリアルタイムで実感出来ることは無かったと思う。売り上げとオンエアー回数この両方を兼ねたチャート作成したのが最も有名なビルボード誌のチャートビルボードHOT 100や日本でも1980年代から小林克也氏がTVオンエアーしたBest Hit in U.S.Aのチャート基のラジオ&レコード誌こちらはメインストリームのラジオ局集計が主なチャート基となる。これらのチャート集計のパクリが後の日本のオリコンチャートである。

キャッシュボックス誌は1996年に廃刊になり2006年にオンラインマガジンで復活したが当時のような権威はない。私は現金での売り上げだけにこだわったキャッシュボックス誌のチャートが好きだったし信頼していた。理由は後に述べる事でお解かりになると思いますが簡潔に言いますとラジオ王国のアメリカにおいてはお金出しては絶対好きな曲しか買わないでしょ。次に信頼できるのが通称ラジレコ=ラジオ&レコード誌こちらはシンプルな大手のラジオ局のリクエスト集計の比率が高いので信頼性は高い。ちなみに1990年あたりのラジレコとビルボードのチャートインした曲は大きく違っていた。

最も伝統があり権威があるとされているビルボード誌は1980年以降は信頼出来ない。1980年代になるとロックは巨大産業となり群がる組織がプロモーターやプロダクションを飲み込み虚像製造に入ったのもこの時期。1986年からは、言うこと聞かない系の多いロック系の曲はシングルチャートにチャートイン出来ない制度を作ったり、レコード売り上げの独自ポイント制の不透明性と誤魔化しが幾らでも可能なエアープレーオーディエンスのカウントで大部分のチャート作成を構成するというビルボードは格好の餌食となった。

結果不透明な部分をうやむやにして音楽産業という1つの巨大マーケットを動かす作られたHIT Makingに加担したと言ってもおかしくない。権力、お金が絡んでもCIAとマフイアが共存しているような裏社会では取締る行政組織などなくビジネスで正当化して片付けられた。可哀想なのはミュージシャン、アーティストの方である。麻薬や覚せい剤や精神安定剤等のドラッグを常用しないとやっていけない精神状態に追い込まれた彼らもまた巨大化したロック、ポップ産業の犠牲者であることは間違いない。悪い事にヒットチャート集計の仕方だけじゃなくこの悪い部分も日本は取り入れてしまった。

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かつて、Sex Pistols のジョニーロットンが1978年にRock is Deadと言った言葉が今では重く圧し掛かり1980年以降の産業化された業界を物語り象徴している。私の中でもこのごろから洋楽から少し距離を置くようになった。本来理屈抜きで楽しむべき音楽の世界にビジネス色を濃くし、儲かるところには必然的にシロアリ族がまとわりつき面白みがなくなるの典型ですね。レオ・セイヤーは既に1974年のヒット曲「The show must go on」でショービジネスのまやかし、悲壮感、そこに生きる苦悩をピエロの格好でパントマイムして歌っていました。この曲は詩も素晴らしく私も学生時代自分で訳して感銘したのを思い出します。この詩は追ってご紹介しましょう。

大好きな洋楽の話でDarkな終わり方は嫌なので最後は私の大好きだった年度のHit曲を紹介しましょう。年代別シングルチャートなら文句なしに1972年ですね。1972年のビルボードの年間チャート見たら涙が出るぐらい好きな曲ばかりです。

6週連続N0.1を記録したGilbert O,Sullivan/Alone Againが年間チャート2位、3位DonMclen/American Pie4位Nilsson/Without you,17位Neil young/Heart of gold,27位America/Horse with No name,33位Rasberries/Go all the way,39位Bad finger/Day after day57位Mother and Child &Reunion/paul simon60位Layla/Derek&Dominos等この年は40曲近くシングル盤で持っている。参考までにこちらが1972年ビルボード年間チャート100から好きな曲を抜粋したリストです。→1972年年間チャート抜粋 

この年日本で一番売れた洋楽は42位のダニエルブーンのビューティフルサンデーで邦楽ではピンカラトリオの女の道が年間1位、吉田拓郎/旅の宿が4位で中三トリオがデビューした年でもあった。日本ではまだ演歌がメインストリームだった。

1972年~75年位までのビルボード年間チャート曲は今でも良く聴きます。ひとつ一つの曲の個性や色があり詩は胸で踊りメロディーは前頭葉に突き刺さったまま離れない。新鮮なまま自分の中に当時の光景と共に蘇ります。これらの個性も色彩も豊かだった70,sの音楽を成長期にリアルタイムで体感出来た事に感謝します。My Favorite !!
yasushi 



コメント

  • 大作ごくろうさんです。読み応えありましたね~!!素晴らしい!! -- kouji 2012-02-26 (日) 01:55:18
  • う~~NN!すごい!!楽しめるし、内容あるし、懐かしい!!おらが町のロック通気取ったDJもこのくらい勉強してやってほしいよな~~感激!! -- こうたろう 2012-02-26 (日) 13:26:47
  • この人はホントに引き出し多いしジャーナリスト志望だったのがよく判るよ!音楽は楽しむものと定義を置いといてそれを司る裏社会の真実を伝えてる。今の日本のジャーナリズムに足りないものじゃない?どんな事があろうと正確に真実を伝えることって。音楽のコメントだけどものすごい正義感とエナジーある文。これからも仕事の合間にがんばってダイアログして下さい。 -- yu 2012-02-26 (日) 21:19:42

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